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外貨預金・為替証拠金取引の基礎



外貨預金とは

最近円の金利低迷が続いているため、外貨預金がとても人気になっているそうです。 ほとんどの金融機関で扱っていますし、少額からでもはじめられるところが使い勝手がよい点なのでしょう。

元本保証で高金利とくれば、誰でも飛びつきたくなる商品です。しかし、外貨預金にかかるコストは思ったより高く、為替の変動によるリスクは避けられません。 外貨預金について正しい理解を得ておきましょう。

外貨預金は文字通り「外貨による預金」です。普通預金や定期預金がありますが、定期預金にしないと金利は高くなりません。 また、外貨預金は預金保険機構による保障の対象外となっていますので、万が一金融機関が倒産した場合は全額保護されるわけではないのでご注意を。

では、今高金利で人気のオーストラリアドル(AUDと略します)の半年定期預金を簡単な例で見てみましょう。


取引前提
元本:AUD10,000
金利:年5%
預金種類:6ヶ月定期(A銀行)
期間:1月1日−6月30日


1月1日
AUD10,000Dを買って定期預金を開設します。
1月1日の為替レート(仲値)が1AUD=80円の場合、A銀行でのTTSは1AUD=82円
AUD10,000x82円=820,000円を払い込んでAUD10,000を買います。


6月30日 満期が来ました。
AUD10,000x5%x6ヶ月/12ヶ月=AUD250が金利としてもらえます。(ここでは税金を無視します)
元金と利息の合計(AUD10,250)が普通外貨預金口座に振り込まれます。(実際は自動継続を選択できる金融機関もあります)
6月30日の為替レート(仲値)が1AUD=81円の円安になっていたので全部を円に替えました。
このときはA銀行のTTBは、1AUD=79円です。
AUD10,250x79円=809,750円を受け取ります。


年5%の金利で6ヶ月運用して少し円安になったから、さぞ儲かったかな、と思うとどうでしょう。
1月1日に820,000円を払い込んだのに、6月30日に戻ってきたのは809,750円です。10,250円も損してしまいました。

これは、外貨預金のコスト(すなわち為替にかかる手数料)が高いことが原因なのです。

詳しくは「TTSとTTB」で見ていただけるとわかるかと思いますが、銀行が顧客に対して外貨の売買をするときに仲値と呼ばれる為替レート(ニュースなどで報道されるレート)に手数料を上乗せします。 オーストラリアドルの場合、銀行にもよりますが、外貨を売るときに1AUDに対して2円、外貨を買うときに1AUDに対して2円、すなわち合計4円の手数料を払わなくてはいけません。たかが4円と思わないでください。1AUDは約80円ですから、4円というのは5%に相当します。 金利が年5%でもコストに最低5%かかるということを意識しておかなければいけない、ということです。

もちろん、そのことを踏まえたうえで外貨預金をはじめれば問題なしです。満期が来たあとに為替の動向をみて適切な時点で円に替えれば確実な利益が見込めます。


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TTSとTTBについて理解しよう

外貨預金をするにあたって、TTSとTTBは必ずしっかり理解しなければなりません。TTSともTTBとも銀行と顧客との間の外貨取引に使われる為替レートです。ただこのTTSとTTBをよく知らないで外貨預金を始めると、あとでとんでもないことになりかねません。

TVのニュースやニュースサイトなどで報道される為替レートは、通常銀行間で取引されている為替レートのことをいっていることが多く、実際この為替レートで銀行が顧客と取引することはありません。

銀行が顧客と取引する場合は、TTSとTTBという為替レートを使います。各銀行は顧客との取引に使う為替レートの基準を決めます。仲値と呼ばれています。 TTSとTTBは仲値を基準にこれも各銀行がおのおの決めています。


TTS (対顧客電信売り相場): 銀行が顧客に外貨を売るときに適用するレート

TTB (対顧客電信買い相場): 銀行が顧客から外貨を買うときに適用するレート


銀行は仲値を基準にTTSは仲値より高く、TTBは仲値より安く設定されます。

たとえば、A銀行はx月x日の仲値を1ドル=100円と設定したとしましょう。 ドルの場合、TTS は1円高く1ドル=101円、TTB の場合1円安く1ドル=99円と設定されるケースがほとんどです。

このTTSと仲値の差(1円)、TTBと仲値の差(1円)はいわば銀行の取り分です。


実際の例を見てみましょう。

(例)  仲値:1ドル=100円

    TTS: 1ドル=101円

    TTB: 1ドル=99円


顧客が100ドル買いたい場合:

顧客は100ドルx101円=10,100円を銀行に払って100ドル買います。 銀行は100ドルを約1ドル=100円で銀行間市場から買えるので、100円の手数料を儲けます。


顧客が100ドル売りたい場合:

顧客は100ドルx99円=9,900円をもらって100ドルを銀行に売ります。銀行は100ドルを約1ドル=100円で銀行間市場へ売れるので100円の手数料を儲けます。

顧客が100ドルを買って同じ日に100ドルを売ると、10,100円払って、9,900円が戻ってくるわけですから200円損することになります。 この例ではたかが200円ですが、外貨預金で高金利を狙っている方はそれなりの額の元本を投資するはずです。米ドルの場合TTSとTTBの差は2円になっている銀行が多いですが、1ドルにつき2円の差というのは金利1%以上分です。金利の高いオーストラリアドルなども実際には外貨を買うコストのほうが高くついてしまうこともあります。外貨売買にかかるコストは見落とされがちですが、この際しっかりチェックをしましょう。


仲値の設定は各銀行それぞれであり、TTSとTTBの設定も銀行によってばらつきがあります。


外貨預金を始める前に、各銀行の為替レート(TTSとTTB)はよくチェックしましょう。大手都銀、新しい銀行、インターネットバンク専門と3種類くらいチェックすると大体の傾向が分かります。 あとは自分にあった外貨預金のスキームを持っている銀行を選ぶと賢い投資ができるでしょう。


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為替証拠金取引とは

最近、外国為替証拠金取引によるいろいろな被害が出ているそうです。商品をわからないまま営業マンに進められるままに取引をはじめてしまった人が被害をうけているケースがほとんどのようです。

外国為替証拠金取引は、外国為替によく精通している人にとっては大変魅力的な商品です。少額の資金で多額の収益をもたらす可能性があるのです。が反面、大損を被る可能性もあるため、よく商品を知らない人にとっては本当に怖い商品です。

もし外国為替証拠金取引についてあまりよく知らないけど、興味があると思っているかた、このページを読んでよく理解をしてから始めるようにしましょう。

外国為替証拠金取引は、取引金額の5−10%程度の証拠金を払うことによって通貨の売買ができる取引です。 たとえば、1,000万円相当のドルを買う取引が、その5−10%の50−100万円を証拠金として払うことによってできるのです。 また、外貨を売買するときのコストも外貨預金とくらべてとても安いのが特徴です。実際の取引に使うお金は、自分で払わないのですからその資金はブローカーとの間で貸し借りしているのと同じことになり、結果金利スワップと呼ばれる金利がつきます。 外貨を買うことも、売ることもできますが、外貨を買った場合、将来自分の好きなときに売って為替差益を得ます。ただ外貨を売るまでの間、円高が進んでしまっているような場合証拠金の追加差し入れが必要になります。

こうやって説明すると、ほとんどの人が複雑すぎてわからなくなってしまうのが現状ですよね。

簡単な例で取引の実際を見てみましょう。

Aさんは将来「ドル高・円安」になると見込み、ドルを買うことにした。将来ドル高になった時点で、ドルを売って為替差益を得るつもりである。

取引金額:20万ドル

取引日の取引為替レート:1ドル=110円


1月15日

Aさんは20万ドルを為替証拠金取引で買う。Aさんが払った証拠金は、20万ドルx110円x5%=110万円とする。 買った20万ドルはAさんは実際にもらわないので、ブローカーに貸しているのと同じである。 一方20万ドル買うための円資金(20万ドルx110円=2,200万円)は、ブローカーから借りているのと同じである。


1月25日

円高が急に進み、1ドル=100円になった。 Aさんの20万ドルの価値は、20万ドルx100円=2,000万円である。 ここでAさんの損益を見てみると、2,200万円が2,000万円になってしまったので200万円の損がでていることになる。もちろん円安になるのを待って取引すればいいのだが、「証拠金取引」は一種の信用取引なので、この時点で損が出ていると証拠金の追加差し入れが必要になる。 簡単に計算をすると、「今時点の損200万円」−「当初の証拠金110万円」=90万円の差し入れを要求されるのである。(この計算は業者によって違います)


4月15日

Aさんの思惑通り「ドル高・円安」に進み、1ドル=125円となった。 Aさんは20万ドルを売る。(20万ドルx125円=2,500万円) 当初1ドル=110円で買ったドルが1ドル=125円になったので300万円(20万ドルx(125円ー110円))の差益を得る。 また、金利スワップと呼ばれるものが決済される。Aさんの場合、20万ドルをプローカーに貸し、2,200万円をプローカーから借りていたのと同じと考え金利を計算する。 もしドル金利が2.0%、円金利が0.5%だとすると、  もらい: 20万ドルx2.0%x3ヶ月/12ヶ月  払い: 2,200万円x0.5%x3ヶ月/12ヶ月


このように、為替証拠金取引は少額の証拠金を払えば、その10−20倍の金額の取引ができますが、取引金額が大きければ大きいほど損益の金額も大きくなってきます。 また、大きな損が出てきた場合、これ以上損が出ないための取引が自動的に行われてしまうこともあります。 いずれにせよ、この取引の内容をよく理解しないまま取引を始めるのは本当に危険な行為です。よくわからないなら始めないほうが賢明です。 100万円の投資だと思って始めたが、実際の損失は300万円担ったというケースも多いはずです。

為替証拠金取引の問題

また、この取引が問題となっているのは、今現在為替証拠金取引を規制する法律がまったくないことです。そのため、悪徳業者も多いと聞きます。平成17年7月には、為替証拠金取引を規制するするため「金融先物取引法」改正され、これらの取引業者を登録制にしたり、業者に商品の説明義務を課するなどの措置がとられることになっています。

皆さん、おいしい話の裏には、怖いリスクが待っていることをお忘れなく。


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外貨預金と税金

さて外貨預金を始めるにあたって、税金についても理解をしておきましょう。

外貨預金に対しては、次の2つの税金がかかります。

(1) 利息に対して20%(所得税15%、住民税5%)がかかります。皆さんが一般に使っている普通預金や定期預金と一緒で、利息をもらう際に源泉徴収されます。

(2) 元本に対する為替差損益に関しては、原則として確定申告で申告する必要があります。


(1)は、銀行が顧客に利息を払う際に源泉徴収しますので、確定申告の必要はありません。

厄介なのが(2)のほうです。もう少し詳しく見てみましょう。

まず、1年間(1月1日から12月31日まで)に為替差益があったのか、あるいは為替差損なのかを計算します。  同一年にいくつもの外貨預金の満期が来て為替差損益が出た人は、それらの全部を合計します。もし2つの外貨預金の満期が来て片方は為替差益、もう片方は為替差損の場合は為替差益から為替差損の額を差し引きましょう。全部差し引きでプラスなら為替差益、マイナスなら為替差損です。

為替差益がある方: 益が出た場合は雑所得として原則申告して税金を納めます。

<<申告をする必要がない方>>

給与所得を一箇所からのみもらっている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の合計が20万円以下 なら申告する必要はありません。すなわち為替差益が20万以下で給与所得、退職所得以外の他の所得がないひとは申告する必要はありません。


<<申告をする必要がある方>>

上記以外の方

為替差損がある方: 損が出た場合は他の雑所得から差し引いて税金が帰ってくる場合もあります。  

<<申告ができる方>>

他に雑所得の金額(年金など)がある場合は、その雑所得の金額から為替差損の金額を差し引いて申告することができます。


為替差損益は、外貨預金の満期が来て外貨を円に替えた時点で発生します。ですから、今年外貨預金の満期がきたけれども為替レートがよくないので外貨のまま普通預金においてある場合は為替差損益は発生しません。

為替差損益とは

100ドルの外貨預金(金利10%)の場合

預け入れ時 (TTS 1ドル=100円)-------> 満期時(1年後) (TTB 1ドル=105円)

預入時 元本 100ドルx100円=10,000円

満期時 元本 100ドルx105円=10,500円

為替差損益は為替の動きにより元本部分に生じた損益です。当初10,000円投資した元本が満期時には10,500円になったので、

10,500円-10,000円=500円が為替差益となります。


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